天川修三展 in Tokyo


NEW CLASSICS GALLERY
 Aug 2000
1955年富山生まれ。京都インターナショナルデザインスクールでグラフィックを学ぶ。第12回京都デザイン展、第13回京都デザイン展(入選)、第35回関西美術文化展(入選)。1973年京都像画廊で作品展。1983年(株)ボーンフリーに企画デザイナーとして入社。1986年(株)ボーンフリー退社後上京。アシスタントデザイナーを経てフリーランスとなる。この頃よりアパレルメーカのテキスタイルデザイン、プリントデザインなどの商品企画を手掛ける。1989年京都デザインコンペ(入選)後より平面作品から立体作品へ、それが空間へと変わって行く。BORN FREE SUPER SHOP(80坪)の空間プロデュースで、「ラベル一枚から空間まで」をデザイン。また、宣伝用のオリジナルサインを多数制作する。空間インテリアとして制作するKANBAN+ART=KANBANART(カンバナート)は、ライフワークの一つとなる。グラフィック、イラストレーション、ファッション(プリント、テキスタイル等)空間プロデュース他デザインワーク、プレゼンテーション等制作業務で活動中。

 MILK HOUSE(地中海風家庭料理)
 address 〒522-0081  滋賀県彦根市京町3-5-46
 TEL.0749-22-1676


この建物は、長屋を改装した空間である。レストランは、家族3人(シェフ2人、フロアー1人)で運営されパスタをメインとしたコース料理、ワインと小皿料理など、どれを食べても美味しい。それは、パスタやパン、ケーキに至るまで自家製であり愛情一杯の家族でもてなしてくれる手作り料理だからである。パスタと聞くとイタリアを連想し、それらしい空間を思い浮かべるのだが、私はあえて和風の要素を取り入れたいと思った。それは、この場所が城下町であり、その場所の良さを活かしたいと思ったからである。パスタはマルコポーロが中国から持ち帰った緬が形を変え生まれたと聞いたことがある。そして、中国から渡った麺は日本で素麺と形を変えた。アジアとヨーロッパの接点で生まれたロマンをコンセプトにアジア、ヨーロッパ、日本のスパイスを効かせたモダン空間を作りたいと思った。テーブルはヨーロッパのカフェで使われていた物やインドネシアのテーブルに一つ一つデザインが違う椅子がセッティンングされている。ライトもヨーロッパの物やベトナムの魚取り篭で作った物。大正ロマン風な物や和紙で作った行灯などを取り入れた。また、取り壊しで出た廃材で什器を作った。入口の扉やトイレのステンドガラスはアンティークで実際にロンドンのアパートで使われていた物である。床はフローリングと玉砂利洗い出しで作られている。天気の良い日にはオープンにする事もでき日本の縁側を連想させる